
教養としてのブランド牛
石原善和
幻冬舎メディアコンサルティング / 2023-08
この本について
牛肉って好きで食べているはずなのに、「和牛と国産牛の違いって何だっけ?」とか、「ブランド牛ってどう選べばいいのか分からないまま、名前だけで判断してるな…」みたいなモヤっとした感覚、けっこうあると思います。僕も外食でメニューを前にしたときに、知ったような顔で注文しているだけなんじゃないか、と内心ずっと気になっていました。 『教養としてのブランド牛』は、その曖昧さをそっとほぐしてくれる一冊でした。和牛が純血の日本在来牛ではなく、長い混血と改良の歴史の先にある存在だと知ると、ブランドの背景が急に立体的になりますし、田尻号のような種雄牛が今の黒毛和種の99.9%につながっているという事実は、名前だけで語れない「積み重ね」を感じさせてくれます。また、A5が昔は20%以下だったのに、今は50%以上に増えているというデータを知ると、品質は偶然ではなく、生産者の工夫や投資の結果なんだと実感できます。単に「高級だから選ぶ」ではなく、育て方や血統に目が向くようになり、外食でもラベルを見るのが少し楽しくなりました。 歴史や地理の話も意外と面白くて、米沢牛が一人のイギリス人教師をきっかけに広まった話や、見島牛のように離島で外国種の影響を受けずに残った在来牛の存在は、ブランドの裏側にある偶然と努力のバランスを教えてくれる気がします。知識が増えるというより、牛肉を見るときの「解像度」が上がる感じに近いです。 自分の選択に少し根拠を持ちたい人、食にお金を使うなら背景まで知っておきたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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