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ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10 (MF文庫J)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10 (MF文庫J)

衣笠彰梧 and トモセ シュンサク

KADOKAWA / 2023-10-25

累計読者数4
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 34/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

仕事でも学校でも、人が多い場にいると「気づいたことがあるけど、わざわざ言うほどでもないかな」と黙ってしまうことがありませんか。あとから振り返って、あの一言で状況が変わっていたかもしれない…と少し落ち込むやつです。僕もけっこうやりがちで、場の空気に飲まれて動けなくなる瞬間があります。 この巻を読んで面白かったのは、そんな“声を出しづらい人”の存在をちゃんと物語が拾っているところでした。集団戦で情報を集める場面では、小さな気づきほど共有しづらいというリアルな悩みが描かれています。けれど、そこで無理に前に出るのではなく、道具を使うとか、仕組み側を整えるとか、別のアプローチで動き方が変わる。対人戦のシーンでも「相手を倒す」と「自分を守る」を同時に意識すると視界が広がるという描写があって、これはそのまま普段のコミュニケーションにも当てはまるなと思いました。守りと攻め、どちらかに偏ると途端に余裕がなくなるんですよね。 そして日常のどうでもいい会話ひとつ取っても、タピる?って言葉に戸惑うような距離感があって、ああ、こういう小さな噛み合わなさも含めて人間関係はできているよな、と妙に共感しました。大げさに人生論を語るタイプの作品ではないのに、集団の中での立ち位置をそっと考え直させてくれるところが、このシリーズの静かな効き目です。 チームの中で自分の役割が見えづらい人や、発言のタイミングでよく迷う人には、とくに刺さると思います。

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