
軍事のプロが分析する『謀略の関ヶ原』ーなぜ徳川は栄え、豊臣は滅びたのか。ー (ダイレクト出版)
福山隆
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型
この本について
仕事でも人間関係でも、「正面から頑張っているつもりなのに、どうしてか報われない」と感じる瞬間ってありますよね。やり方が間違っているわけでもないのに、どこかで噛み合わない。僕自身、そんなもどかしさを抱えたときに、歴史の視点からヒントをもらうことがあります。 この本が面白いのは、関ヶ原を“正々堂々の戦”としてではなく、見えない駆け引きや水面下の調整まで含めて「どう勝ち筋を作ったのか」を解き明かしてくれるところです。読者の方が抜き出していた「韜光養晦」という言葉に反応するのもよく分かります。能力を隠しながら機を待つ家康の姿勢は、焦って動いて空回りしてしまう場面の多い僕らにはどこかリアルなんですよね。また、中国の「超限戦」の話が出てくるあたり、“勝つための手段は想像以上に幅広い”という視点をくれるので、仕事でもつい正攻法だけにこだわってしまう人には刺さるはずです。そして家康があえて力量不足と見た息子を後継に据えた背景を読むと、「目先の合理性だけで選ばない判断」の重みにも気づかされます。 地味に効いてくるのは、こういう戦略の話がそのまま現代に置き換えられるわけではないのに、行動の視野を少し広げてくれるところです。正面突破に疲れた人や、状況が動かない理由にヒントを探している人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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