
七十四秒の旋律と孤独 (創元SF文庫)
久永 実木彦
東京創元社 / 2023-12-08
累計読者数4
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約4時間13分
star総合評価 49/100
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この本について
仕事でも日常でも、自分の中の感情や考えをどう扱えばいいのか分からなくなる瞬間がけっこうあります。言葉にすると途端に軽くなる気がしたり、逆に名前を与えた途端に重たくなったり。その揺れをどう扱えばいいのか、ずっと手探りでした。 『七十四秒の旋律と孤独』は、まさにその「内側をどう扱うか」というテーマに静かに踏み込みます。比喩に意味を与えることへの戸惑いや、物語が必要なのかどうかという迷い、そして愛や信仰に役割ではない“なにか”を見いだそうとする姿が、こちらの心の揺れとゆっくり重なる感じがあります。人工知性たちが、自分たちなりの救いや物語を模索する姿は、そのまま自分の思考の手触りを見つめ直すきっかけになりました。 大げさに人生が変わるタイプの本ではないですが、自分の内側を大事に扱いたい人には、そっと効いてくる一冊だと思います。特に「物語や意味づけから距離を取りたいのに、離れきれない」と感じている人には、静かに寄り添ってくれるはずです。
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出版社による紹介
平穏のうちに一万年が過ぎて、 滅びたはずの創造主(ヒト)と ぼくたちは出会った。 ロボットと人の織りなす一大叙事詩 『わたしたちの怪獣』の久永実木彦が贈る、 優しさと痛切さに満ちたデビュー作品 第8回創元SF短編賞受賞作を収録。 宇宙空間でのワープに際して生じる、空白の七十四秒間。この時間の存在を認識し、襲撃者の手から宇宙船を守ることができるのは、マ・フと呼ばれる人工知性だけだった――ひそやかな願いを抱いた人工知性の、静寂の宇宙空間での死闘を描き、第8回創元SF短編賞を受賞した表題作と、独特の自然にあふれた惑星Hを舞台に、乳白色をした8体のマ・フと人類の末裔が織りなす、美しくも苛烈な連作長編「マ・フ クロニクル」を収める。 【目次】 七十四秒の旋律と孤独 マ・フ クロニクル 一万年の午後 口風琴 恵まれ号 Ⅰ 恵まれ号 Ⅱ 巡礼の終わりに 文庫版解説=石井千湖 *本電子書籍は、『七十四秒の旋律と孤独』(創元SF文庫 2023年12月初版発行)を電子書籍化したものです。
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