
四季【全4冊合本版】 (講談社文庫)
森博嗣
講談社
累計読者数5
平均ハイライト数 8.2件/人
推定読了時間 約13時間7分
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
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この本について
人の外見に振り回されたり、自分の気持ちの正体がつかめなかったり、理由のわからない孤独に急に足を取られたり。普段は流しているはずの問いが、ふとした瞬間に胸の奥でざわつくことってありますよね。忙しく過ごしていると誤魔化せるけれど、根っこの部分はずっとそこに残ったまま、扱い方もわからないまま。 森博嗣の『四季』は、そのざわつきを「答える」のではなく、別の角度から照らし直してくれる物語でした。身体と精神の関係に踏み込む視点もあれば、人を愛することが偶然の軌道の交差にすぎないという冷静さもあるし、孤独を恐れずに観察してみると、それが足元の確かさの証になる、という静かな発見もある。どれも聞き慣れた言葉ではなく、感情を距離をもって見つめるための“異なる回路”をそっと手渡される感覚に近いです。 特に、感情は複雑に見えて実は単純な信号で、悲しみが強く刻まれるのは構造上そうなっているだけ、というような視点は、自分の反応を責める代わりに「仕組みとしてそうなんだ」と一度受け止める余裕をくれます。歩いているからこそ遠くが見えず、見えないから歩く──そんな循環の中に自分もいると気づくと、焦りの輪郭も少し変わってきます。 自分の内側を言語化しきれずに、でも置き去りにもできない人。そういう人に『四季』は、派手ではないけれど確実に効く本だと思っています。
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出版社による紹介
人類のなかで最も神に近い存在と言われる天才科学者・真賀田四季。超然とありつづけながら成熟する彼女の内面を描いた4部作の合本に。アニメ「すべてがFになる」の原作でもあるシリーズ全4作品を収録した特別版。
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