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孤独の価値

孤独の価値

森博嗣

幻冬舎 / 2014-11

累計読者数30
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約3時間38分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 47%

この本について

最近、誰かとつながっていないと不安になる瞬間が増えていませんか。仕事でもプライベートでも「関係を切らしたら終わりなんじゃないか」と妙に気を張ってしまう。気づいたら、つながりに振り回されて、肝心の自分の時間や感情がどこかへ押し出されている。僕自身、この感覚にずっと悩んでいました。 森博嗣『孤独の価値』は、そんな焦りに対して「そもそも孤独って悪いものだっけ」という視点を差し出してきます。たとえば、孤独を感じる仕組みそのものが主観でできていること。仲間が周りにいても、認められていないと感じた瞬間に孤独に落ち込むのは、人間特有の想像力のせいであること。そして、誰かに合わせることで得られる安心の裏には、必ず自由の制限があるということ。こうした一つひとつの説明が、単なる慰めではなく、「じゃあ自分はどうしたいんだろう」と考える余白を作ってくれます。 読んでいて特に刺さったのは、孤独を受け入れることが即「一人で生きろ」という話ではなく、社会との関係を最低限保ちながら、自分の時間や感情を守るための姿勢なんだという点でした。誰かといながらも疲れる、情報に追われて落ち着かない、つながりの多さがむしろ孤独を大きくしている。そんなモヤモヤを抱えている人にほど、静かに効いてくる本だと思います。 「人と距離を置きたいわけじゃないけど、このまま群れに合わせ続けるのもしんどい」という人に刺さります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人は、なぜ孤独を怖れるのか。多くは孤独が寂しいからだと言う。だが、寂しさはどんな嫌なことを貴方にもたらすだろう。それはマスコミがつくったステレオタイプの虚構の寂しさを、悪だと思わされているだけではないのか。現代人は“絆”を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって“絆の肥満”状態だ。孤独とは、他者からの無視でも社会の拒絶でもない。社会と共生しながら、自分の思い描いた「自由」を生きることである。人間を苛む得体の知れない孤独感を、少しでも和らげるための画期的な人生論。
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