
作家の収支 (幻冬舎新書)
森博嗣
朝日新聞出版 / 2015-11
累計読者数33
平均ハイライト数 13.5件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 62/100
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この本について
仕事でも創作でも、数字が絡む場面になると急に腰が引けることがあって、「結局どれくらい価値があるんだろう…」とモヤモヤすることがあります。自分の時間や成果に値段をつけるのって、思った以上にメンタルを使うんですよね。 森博嗣さんの『作家の収支』は、その迷いを少しフラットにしてくれる本でした。印税や原稿料の仕組みを淡々と語るだけでなく、映画化で部数が跳ねたときの額面、講演の値付け、パチンコ台のロイヤリティまで、とにかく“リアルなお金の流れ”がそのまま書かれています。派手な成功談ではなく、「ここまでは時間がかかった」「これはあまり意味がなかった」といった地に足のついた視点が多く、読みながら変な力が抜ける感じがありました。 特に刺さったのは、自分の労力をゼロ円にしない姿勢や、出版はゴールではなく戦略が必要だという話です。好きとか才能以前に、持続させるには数字を見るしかないという当たり前のことを、感情抜きで教えてくれる。物を書く人だけでなく、何かを“対価として届ける”仕事をしている人にはかなり響くと思います。 「自分の仕事の価値を、もう少し現実的に見直したい人」に刺さる1冊です。
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出版社による紹介
1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である―総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学。
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