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世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

佐藤健太郎

講談社 / 2015-10-20

累計読者数11
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約2時間36分
star総合評価 50/100
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この本について

仕事で判断に迷ったり、歴史を学んでも現実にどうつながるのかピンと来なかったりしませんか。自分もそうで、特に科学の話は「面白いけど日常には関係ない」と思いがちでした。でも『世界史を変えた薬』を読んだとき、その距離感が少しだけ近づきました。薬という“すぐそばにあるもの”が、時代の流れをどう動かしてきたのかが、妙に実感できるんですよね。 例えば、壊血病や麻酔の話。コラーゲンがつくれなくなると身体が壊れていくという当たり前の事実や、150年以上使われている麻酔の仕組みすら実はよくわかっていないこと。こういう「知っているつもりだったけど、実は足場がふわふわしていた」部分を丁寧に拾い上げてくれるので、物事を疑う視点が少し育ちます。また、天才たちが妙な方向に暴走してしまうエピソードや、ルイ16世の手術の先延ばしが革命の火種になった話など、人間くささがそのまま歴史の転換点になる感覚も面白いところです。 読んでいて思ったのは、世界史って大きな事件の積み重ねではなく、誰かの恐怖や躊躇、思いつきや偶然で動いていくんだなということ。薬という切り口は専門的に見えるけれど、むしろ「自分の小さな判断も、世界のどこかにつながるのかも」と考えるきっかけになる本でした。細部が好きな人、寄り道の多い歴史のほうがしっくりくる人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

筆者はかつて、医薬品企業の研究所で新薬の研究に携わり、医薬の可能性と危険性について考える日々を送ってきた。もしこの薬があの時代にあったら、あの薬があの人物を救っていなければ、と考えるのは、歴史の愛好者として必然であった。もしコロンブスがビタミンCを知っていたなら、もし特殊アオカビの胞子が、ロンドンの病院のあるシャーレに飛び込んでいなかったら、間違いなく、現在の世界地図は大きく変わっていたはずだ。
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