
仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか (ちくま新書)
戸森麻衣子
累計読者数3
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star総合評価 40/100
boltライト読書型
この本について
仕事って、今の制度の中でどう頑張るかばかり考えてしまうけれど、「そもそも働くって何なんだろう…」みたいな根っこのモヤモヤは放置したまま、という人は多いと思います。僕もそのタイプで、現代の働き方を当たり前のものとして受け入れつつ、どこかで違和感を抱えていました。 この本が面白いのは、江戸時代というまったく違う社会を眺めることで、逆に現代の働き方の“前提”が浮き上がってくるところです。たとえば、貨幣制度が整うことで雇用の形が変わっていった話は、いまの評価制度や報酬の悩みにも通じますし、武士が本来の役割とは違う仕事をしながら制度疲労を起こしていく流れは、「組織で役割が形骸化したときの空気」を思い出させます。また、専業主婦モデルが“伝統”ではないという指摘は、家族と仕事の両立を考えるときの思い込みをほどいてくれます。 歴史を知るというより、働き方に染みついた固定観念を一回リセットしたい人には特に刺さる本です。日常の悩みは変わらないけれど、背景を知るとちょっと呼吸がしやすくなる、そんな読み心地でした。
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