
組織をダメにするのは誰か?職場の問題解決入門
岸良裕司
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2025-01-31
この本について
仕事の問題って、ひとつずつ潰していけば前に進むはず…と思いながら、なぜか同じところでつまずくことがあります。過去の判断を悔やんだり、誰かのせいにしてみたり、自分を責めてみたり。でも実際は、原因がもっと別のところにあったりするんですよね。この本を読んでいて、「ああ、思い込みってこんなに仕事を邪魔してくるのか」と何度も刺さる場面がありました。 例えば、リードタイムが長いほど在庫が増えて資金が寝る、という当たり前のようで見落としがちな構造。コストダウンしたつもりが、むしろ会社全体の儲けるスピードを落としている話は、自分の職場にも思い当たるところが多くて苦笑しました。また、「こうなるはず」と「実際にどうなった」を書き出し、そのズレを生んだ思い込みを探すプロセスも、責めずに原因を掘れるので実践しやすい。人ではなく“思い込み”に原因を置くから、チームで前に進みやすくなるんです。 全体を通して感じたのは、正解を探すより“創る”方にエネルギーを向ける姿勢の大事さでした。タテ割りの最適化ではなく、ヨコから全体を見るだけで判断の軸がガラッと変わる。自分の現場だけで頑張っているつもりでも、全体では逆効果というケースは、組織にいれば誰しも覚えがあるはずです。 組織の問題に振り回され続けている人、あるいは「自分はどこから手をつければいいのか」と迷っている人に静かに効いてくる本だと思います。読んだその日から、小さな視点のズレに気づけるようになる一冊です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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