
炭素会計 実務と戦略 スコープ3で始める新しい世界標準
みずほリサーチ&テクノロジーズ
日経BP / 2024-06-22
この本について
炭素会計に関わっていると、「どこまでが自社の排出で、どこからがスコープ3なのか」「部署ごとにデータが散らばっていて集めきれない」「結局どの原単位を使えばいいのか」みたいな細かい迷いが積み重なって、前に進みにくくなることが多いと思います。僕も最初の頃は、カテゴリの境界や扱いの違いで何度も立ち止まりました。 この本が助かったのは、そういう“実務でつまずくポイント”をそのまま拾ってくれているところです。例えば、リース資産をスコープ1・2に入れる国内実務とのズレや、カテゴリ1の削減方法が「金額ベースから物量ベースに変える」といった現場感のある話として整理されているあたりは、今のやり方を見直すきっかけになりました。カテゴリ9の輸送シナリオづくりや、一次データが取れないときの判断の仕方、さらには組織範囲の基準が今後どう変わるのかまで触れてくれていて、「迷った時に戻る場所」ができる感覚があります。 特に、自社の状況に合わせてどこまで精緻化するか、逆に除外理由を開示して割り切るか、その線引きの考え方が言語化されているのは大きいと思います。実務として“やれる範囲”をどう作るかに悩んでいる人ほど価値があるはずです。 炭素会計を「とりあえず算定する」段階から「戦略につなげる」段階に進みたい人に刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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