
サステナビリティ新時代――成果を生み出すホリスティック×システミックアプローチ
PwC Japanグループ
この本について
サステナビリティの話って、どうしても「いいことだからやろう」で終わりがちで、実務に落とし込もうとすると急に霧が出る感じがあります。部門ごとに前提が違ったり、技術の話と社会課題の話が結びつかなかったり、そもそも全体像がどこにあるのか見えないまま進めてしまう、あのモヤモヤです。自分も仕事で何度もつまずきました。 この本が助かったのは、経済・環境・社会をまたいだ「ホリスティック」、産業や企業の枠を超えた「システミック」という視点を、途中で抽象に逃げずに具体例で示してくれるところです。例えば、木材利用の拡大が一歩間違えると逆にサステナビリティを悪化させる可能性がある、という話。木造化=善ではなく、植林の管理や地域の文脈まで含めて判断しないと現場は動けない、というリアルさに救われました。また、EVのバッテリー評価の非標準化のように、技術が普及しない理由が「制度や連携の欠落」にある構造まで見えるのも実務的でした。 個人的には、CEで付加価値が上流に移るかもしれないという指摘にもハッとしました。再資源化処理をどこまで内製化するか、企業同士がどう組むかというテーマは、自分の業界にもそのまま関係してきます。 サステナビリティを「理念」ではなく「仕事」として扱いたい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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