
サステナベーション sustainability × innovation ――多様性時代における企業の羅針盤 (日本経済新聞出版)
藤原遠
日経BP / 2020-06-10
累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、「結局サステナビリティって何をどう変えればいいのか」がふと立ち止まるポイントになりがちです。良いことだと分かっていても、理念だけが先行して、現場の判断に落ちてこない感じというか。僕自身、その違和感を抱えたままプロジェクトを回すことが何度もありました。 この本が助けになるのは、抽象論ではなく“実装されている仕組み”から視点を動かしてくれるところです。例えば、アント・フォレストのように、日々の行動をポイント化し、その裏側で農家の雇用が生まれていく構造は、サステナビリティが「負担」ではなく「循環」に変わる瞬間を見せてくれます。また、気候変動で倒産した企業の事例や、都市レベル・人レベルに分けた9つの論点など、規模の違う視点を行き来しながら考えられるのも大きいです。国の同質性に頼ってきた日本的な前提がもう通用しなくなっている、という指摘も個人的には刺さりました。 読み終える頃には、“正しいことをする”ではなく、“どうすれば仕組みとして続くのか”という問いに置き換わっている感覚があります。環境や多様性をめぐるテーマに対して、ただのきれいごとでは終わらせたくない人に向いています。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
「サステナベーション(Sustainnovation)」とは、「サステナビリティ」と「イノベーション」を組み合わせた筆者による造語です。現在、SDGsをはじめとして、サステナブルな社会と環境、経済をつくり出そうという動きは、世界中に広まっています。 本書は、世界が今後そうした目標に向かっていくために、特にITの分野でさらなるイノベーションを起こしていくことが不可欠になる、という視点から執筆されたもの。サステナビリティを実現するためのイノベーションを「サステナベーション」と定義し、筆者の独自取材に基づく世界の最新事例を紹介しながら、今後企業が必要とされる存在であり続けるために、いかにしてビジネスを進めていくべきかを問いかけます。 筆者はNTTデータで金融システム部門に長く携わった後に、欧米分野とグローバルマーケティング分野の担当副社長となりました。その経験から、「世界では、SDGsをはじめとしてサステナビリティを目指すこと当たり前に考えられ、特に若い世代がサステナビリティの実現と定着に対して非常に意欲的であり、サステナブルな社会を達成するイノベーションを創造する中心の世代となりつつある」と語ります。さらに、「日本には積み重ねたイノベーションによる技術蓄積と、長い歴史にサステナビリティを大切にする伝統と素地があるのに、その発信についてはまだまだやるべきことが多い」とも指摘しています。 企業経営者や経営企画担当者をはじめとして、幅広いビジネスパーソンに、これから展開すべきビジネスを考えるうえで示唆に富む一冊です。
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