
レスポンシブル・カンパニーの未来――パタゴニアが50年かけて学んだこと
ヴィンセント・スタンリー、イヴォン・シュイナード、井口 耕二
この本について
仕事でも生活でも、「これって本当に意味のあることなんだろうか」と立ち止まる瞬間が増えた気がします。売上や効率だけ追っていると、どこかで自分の中のひっかかりをごまかしてしまう時があって。環境とか社会とか、そういう大きな話をちゃんと考えたいのに、具体的に何から手をつければいいのか分からないまま日々が流れていく…そんなモヤモヤを、僕自身ずっと抱えていました。 パタゴニアの「レスポンシブル・カンパニーの未来」は、そのモヤモヤに対して“気合ではなく、手触りのある視点”をくれた本でした。例えば、Bインパクト・アセスメントのように行動可能な基準を示してくれる点。目的と利益をどう両立するかではなく、「目的が事業を駆動する」という発想に切り替わった経緯。あるいは、水田養魚や再生素材の導入など、自然と産業を対立させずにどう共存させるかという事例。どれもきれいごとではなく、社内の反発や現場の不安を通ってきた“リアルな変化のプロセス”として書かれています。 読んでいて一番効いたのは、環境部門の位置づけを変えるなどの文化づくりの話でした。戦略より文化が勝つ、とドラッカーの言葉を引きながら、現場の態度が変わらないと何も進まない現実を淡々と描いてくれます。大きな理想を掲げる前に、まず組織のどの部分をどう動かすのか。その地味だけど避けて通れない部分が丁寧に語られていて、自分の仕事にもそのまま持ち帰れる内容でした。 「環境の話をちゃんと考えたいけど、何が正しいのか分からずモヤモヤしている人」には刺さると思います。派手さはないけれど、視点が確実に変わる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
森と算盤~地球と資本主義の未来地図
渋沢寿一

Net Positive ネットポジティブ 「与える>奪う」で地球に貢献する会社
ポール・ポルマン、アンドリュー・ウィンストン、三木 俊哉、魚谷雅彦

レスポンシブル・カンパニー
イヴォン・シュイナード、ヴィンセント・スタンリー、井口 耕二

サステナベーション sustainability × innovation ――多様性時代における企業の羅針盤 (日本経済新聞出版)
藤原遠

新版 社員をサーフィンに行かせよう――パタゴニア経営のすべて
イヴォン・シュイナード and 井口 耕二
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要