
レスポンシブル・カンパニー
イヴォン・シュイナード、ヴィンセント・スタンリー、井口 耕二
ダイヤモンド社 / 2024-01-31
この本について
仕事で環境のことを考えたいのに、目の前の数字や納期に追われてしまう。正しいと思う選択ほど、現実の制約に押しつぶされがちで、「結局、理想論なのかな」と自分でも思ってしまう。そんなモヤモヤを抱えている人に、この本は少しだけ空気の流れを変えてくれます。 刺さっている読者が多いのは、「負荷の九割はデザイン段階で決まる」「人は正しいことをすると、もっと正しいことをしたくなる」といった、日々の仕事にそのまま持ち込める視点でした。結局、世界のどこかで起きる負荷も、自分の机の上の判断から始まっている。そう考えるだけで、改善の入り口がひとつ見える気がします。そして、正しい選択が巡り巡って事業のプラスになる実例が淡々と語られるので、理想と現実の距離が少し縮まる。 もうひとつ、この本が静かに効いてくるのは、「有意義な仕事とは、自分がしたいことと世界に報いることが重なる場所にある」という視点です。社員が元気に働けることが、利益のためにも必須だという話は、いまの職場で疲れている人ほど実感を持てるはずです。自然との付き合い方についても、壮大な理念ではなく、自分の働き方をどう変えるかという目線で語られています。 環境や組織の話を“きれいごと”で終わらせたくない人に向いています。理想を語るより、今日の業務のどこが変えられるかを考えたいとき、静かに背中を押してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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