
格差という虚構 (ちくま新書)
小坂井敏晶
累計読者数6
平均ハイライト数 34.3件/人
推定読了時間 約7時間19分
star総合評価 71/100
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この本について
「正しい生き方ってあるのかな」とか、「格差って努力の差なのか、それとも環境なのか」とか、考えれば考えるほど混乱してくることってありませんか。自分の置かれた位置をどう扱えばいいのか分からず、妙な自己責任感だけが残るあの感覚です。僕もこのあたりでずっと行き詰まっていました。 この本が効いたのは、格差の原因を断定するのではなく、そもそも“原因を求めようとする考え方自体”が近代の仕組みの一部なんじゃないか、と静かに問い直してくれたところです。遺伝か環境かという二択自体がズレているとか、能力という概念そのものが社会的な装置に近いとか、耳が痛いけれど目が覚める視点が多いんです。さらに、みんなが同じ規範に従おうとすると社会は停滞する、という話も、自分が無意識に「正しさ」を探し続けていた理由に気づかせてくれました。 読んでみて感じたのは、格差をどう是正するかよりも、まず「自分がどんな前提の世界で悩んでいたのか」を一度見直すことの方がずっと大事だということです。答えを教える本ではありませんが、行き止まりの方向をそっと指し示してくれる一冊です。自分の思考の土台ごと揺さぶられたい人にはかなり刺さると思います。
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出版社による紹介
学校は格差再生産装置であり、遺伝・環境論争は階級闘争だ。近代は平等を掲げ、何を隠すのか。格差論の誤解を撃ち、真の問いに迫る。
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