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増補 責任という虚構 (ちくま学芸文庫)

増補 責任という虚構 (ちくま学芸文庫)

小坂井敏晶

累計読者数13
平均ハイライト数 42.7件/人
star総合評価 66/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

仕事でも日常でも、誰かの行動を「その人の意志」と結びつけて考えようとしてしまうことがあります。ただ、複雑な組織の中にいると、意志だけでは説明できない判断や、気づけば自分も流れの一部になっていたような場面が出てきます。このあたりのモヤモヤをそのまま抱えている人は多い気がします。 『責任という虚構』は、まさにその「意志と行為をどう結びつけていいかわからない感じ」に対して、別の角度から整理する手がかりをくれます。行為が意志から直線的に生まれるわけではないこと、組織や社会の構造が人の判断を大きく左右すること、そして誰もが当然のように持っている“素朴な人間像”が現実の人間の動きとずれていること。どれも頭では知っていたつもりでも、具体的な事例と一緒に読むと、普段の「責め方」や「責められ方」がちょっと違って見えてきます。 この本を読んだからといって急に優しくなれるとか、全ての問題が解けるとか、そういう種類の話ではありません。でも、自分の中で固まっていた責任のイメージが少しゆるむだけで、他人を見る目や、自分が何かを判断するときの姿勢が変わる瞬間があります。とくに「個人のせいにしすぎている気がするけど、どう扱っていいかわからない」と感じている人にはよく刺さると思います。

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