
オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版 知っておきたいOOP、設計、アジャイル開発の基礎知識
平澤 章
日経BP / 2021-04-16
この本について
コードを書いていると、気づけば「この変数、どこで書き換わってるんだ…?」みたいな迷路に迷い込むことがあります。自分でも何度かやらかして、結局プロジェクト全体をひっくり返す羽目になり、設計そのものを理解できていないことに気づきました。そんなときに読み直したのが、この『オブジェクト指向でなぜつくるのか』です。 この本がありがたいのは、いきなり抽象的な理屈を振りかざすのではなく、「グローバル変数が増えるとどんな地獄が起きるか」「クラスで“関連するものをまとめる”とはどういう感覚か」みたいな、日常のコーディングでつまずくポイントを丁寧に説明してくれるところです。たとえば、ローカル変数や値渡しがなぜ大事なのか、継承が“種類分け”としてどう機能するのか、ガベージコレクションをどんな前提で扱うべきか。教科書的な説明では意味が分からなかった部分も、具体的なコードの景色として理解できるようになりました。 特に「サブルーチン同士で共有する情報を減らす」「クラスは関連の強い要素を一つに束ねる」という視点は、設計レビューのときに自分の判断基準としてすぐに効きました。OOPを神格化せず、過度に難しくもしないバランスがとても心地よいです。 実務でOOPを“なんとなく”使ってきたけど、なぜその書き方をするのか腑に落ちていない人にこそ刺さる本だと思います。自分もその一人でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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