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人生に、上下も勝ち負けもありません。 焦りや不安がどうでもよくなる「老子の言葉」 (日経ビジネス人文庫)

人生に、上下も勝ち負けもありません。 焦りや不安がどうでもよくなる「老子の言葉」 (日経ビジネス人文庫)

野村総一郎

累計読者数3
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star総合評価 62/100
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この本について

仕事でも人間関係でも「自分だけ遅れている気がする」「あの人より劣っている気がする」といった比較のクセって、気づくと疲れを積み上げますよね。僕もよくその沼に落ちるのですが、この本を読むと、そもそもその“比較の土台”自体があやしいんじゃないか、という視点を思い出させてくれます。 老子が語る「価値は相対的」という考え方は、努力を否定するものではなく、余計な力みを外す手がかりに近いです。たとえば、完璧さを追うほど自分を追い詰めてしまう場面で、「そもそも完璧なんて時代が変われば簡単に価値が変わる」と言われると、不思議と呼吸が整う。あるいは、怒りに任せて動いてしまいそうな時も、「短期的には通っても、長い目で見ると信頼を削るだけ」と静かに教えてくれる。どれも“行動を止める”ためではなく、“余計な反射を減らす”ための視点なんだと思います。 もう一つ刺さったのは、「無」が役に立つという話です。茶碗の価値は装飾ではなく、何もない空間にある。これを日常に重ねると、知識を盛るよりも「知らない顔でじっくり聞く」ほうが場が整うこともあるし、弱い自分を隠さず出したほうが、逆に関係がラクになることもある。そういう“余白の効き方”を丁寧に思い出させてくれます。 他人と比べて苦しくなりがちな人、怒りや焦りの反射で後悔しやすい人、自分のペースを取り戻したい人には、じんわり効く本だと思います。

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