
聖と俗 対話による宮台真司クロニクル
宮台真司 and 近田春夫
ベストセラーズ / 2024-10-11
累計読者数4
平均ハイライト数 16.5件/人
推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 64/100
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この本について
最近、自分の判断が言葉やテンプレに引っ張られていたり、仕事の中で「力が湧く瞬間」がどこにあるのか分からなくなったりすることが増えていませんか。考えすぎているのに、どこか自分が薄くなっていくような感覚というか。僕も同じで、役に立ちそうな理論をつまみ食いしても、現実の感情や身体とつながらないまま空回りすることがよくあります。 この本は、宮台さんの思想を総まとめした一冊というより、むしろ「どうやって自分の感覚を取り戻すのか」をめぐる長い対話として読むと腑に落ちます。刺さっている読者が多い箇所を見ていても、死線をさまよったときに他者の苦境とつながった体験や、出産に立ち会う中で“聖と俗”の境界が生まれた瞬間の話など、思考ではなく身体感覚から世界を捉え直す場面に引かれている印象があります。僕自身も、恋愛や家族を「生活世界の回復装置」と位置づけるくだりに、説明以上のリアルさを感じました。 読み終えると、「ただ正しさを更新する」のではなく、「自分の力がどこで湧き、どこで削れているのか」を具体的に確かめる視点が手に入ります。仕事でも人間関係でも、相手を“置換可能な誰か”として扱ってしまいがちな時代に、もう少し丁寧に世界とつながるためのヒントが散りばめられています。 表面的な自己啓発に疲れた人、あるいは“生活の感度”を失っている気がする人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
『当代一、ヤバい社会学者』が、幼少期から結婚するまでの知られざる私生活を語り尽くした。宮台真司は、どうやって〝生きる術〟を獲得してきたのか。宮台学入門者からマニアまで、必読の一冊。 「面白いことを言おうとしたりといった意識はまるでない。このひと、どんな話題にも真正面から立ち向かっていってしまうたちなのだ。そのいちいちの〝愚直さ〟が見ていて聞いていてなんとも愛おしい! とは当代随一の社会学者にして各方面に多大なる影響力を発揮する著名な論客でもある人間をつかまえていうには失礼千万な感想だとは百も承知の上で申すが、とにかく私はそんな宮台さんの、人を警戒するということを全く知らないような隙だらけの対応に接しているうち、なんだかたまらなく可愛いく思えてきてしまったのである。 そして、「そうだ! このことをばこそ世に知らしめねば」。そう直観したのだった。そこがいわばこの企画のスタート地点/原点なのである。(中略) 今回、宮台さんには自身の今日に至るまでの人生のなかでその時々に思ったこと、感じたこと、考えたことを自在に語っていただいたのであるが、そこには何か通底する本質があるようにも思えた。それは「心の優しさ」なのかも知れない。話が進むにつれ私はそう強く確信するに至ったのである。」(中略) 宮台真司の魅力とは、結局無類のともいえるほどの誠実さの持ち主、言い替えるのならあきれるほどの正直者だということに尽きるのではあるまいか。― 近田春夫 「本書は、1960年代の幼少期から2006年頃(40歳代半ば)に結婚するまでの自伝だ。自伝を出すなど考えたこともなかった。近田春夫さんと壇上で大喧嘩をした後、僕を気に入ってくれた近田さんが楽屋で僕の自伝をプロデュースしたいとおっしゃり、偶然そこに編集者が居合わせたことで文字通り気付いたら本書を出すことになっていた。近田さんが聞き手になった対話は延べ十数時間。それを何とか一冊に収まるようにしたのが本書である。(中略) 映画批評のキーフレーズは25年間変わらず、『ここではないどこか』『どこかに行けそうで、どこへも行けない』『社会から世界へ』『世界からの訪れ』『一緒に屋上に上がって同じ世界で一つになる』。本文を読んでお分かりのように、旅も、恋も、ハイデガーを起点とする理論研究も、援助交際や色街のフィールド研究も、これらキーフレーズが指し示す通奏低音が鳴っていた。今も鳴っている。それに気付けたことが最大の収穫だったように思う。」―宮台真司
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