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顧客を見れば、戦略はいらない 解像度を上げるボトムアップマーケティング

顧客を見れば、戦略はいらない 解像度を上げるボトムアップマーケティング

川端 康介

日経BP / 2024-11-25

累計読者数12
平均ハイライト数 46.6件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 74/100
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この本について

マーケの仕事をしていると、「ターゲットは理解したつもりなのに、なぜか売れない」「認知を伸ばしたはずなのに、意外とCVにつながらない」という引っかかりが必ず出てきます。僕自身、データを見ても仮説を立てても、何が本質なのか見失う瞬間がよくあって。そんな時にこの本を読むと、思っていた“顧客理解”がいかに雑だったかを突きつけられます。 特に刺さるのは、年齢や属性ではなく「その人がどんな状況で、何を得たくて、どんな代替手段を思い浮かべていたか」を見ない限り、ブランドは“今”選ばれないという点です。認知を上げるより前に、CVまでの行動のどこでつまずくのかを丁寧に見ていく。例えば、すでに買う気がある人がフォームで離脱しているなら、それは商品の問題ではなく心理コストや機会コストの話かもしれない。逆に、便益の理解が浅い人には、情緒や世界観よりも「失敗しなさそう」という根拠の方が効く。この切り分けがめちゃくちゃリアルです。 もう一つ良いのは、N1の声を過信しすぎる危険にも触れていること。具体的な個の声を拾うのは大事だけど、市場性があるかは別の話で、そこを誤ると一気に数字が崩れる。現実のマーケ現場でよく起きる落とし穴を、かなり冷静に説明してくれます。 「属性じゃなく状況を見たい」「選ばれる理由をもっと精度高く知りたい」と感じている人には、かなり刺さる本です。自分のやり方を否定されるというより、視界が二段階くらいクリアになる感覚に近い本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜ、そのマーケティングはうまくいかないのか? テクノロジーの急激な進化や参入障壁の低下、そしてアフターコロナの市場、消費行動の多様化……こうした変化に伴い、未来の予測が圧倒的に困難な時代となっています。もはや予測をもとにトップダウンでつくられる中長期的な戦略は通用しなくなったのです。 トップダウンの組織や戦略ではなく、顧客理解によるボトムアップでマーケティング ブランドや商品は「いつか選ばれる」ではなく「今選ばれる」ことが必要で、選ばれた「瞬間的な優位性」を多く生み出し続けることが求められます。そのためには顧客を理解し、その声やデータ、ファクトからボトムアップで柔軟かつリアルタイムにマーケティングを行わなくてはないのです。 「インサイト」よりも再現性が高い、著者独自の「コンバージョン・エントリー・ポイント」 顧客理解というと「インサイト」を探ることが重要視されていますが、実際は多くの人が扱い切れていないのではないでしょうか。本著では「状況」「便益」「未充足なニーズ」から顧客獲得へとつなげるコンバージョン・エントリー・ポイント(Conversion Entry Point)を提唱。再現性が高く、実践的なメソッドとして、多くの方に役立てていただければと思っています。 ●意思決定は「戦略の理論」ではなく、「現場のリアル」 ●ブランディングは「いつか選ばれるため」ではなく、「今選ばれ続けるため」 ●ターゲットは「買ってほしい人」ではなく、「買ってくれる人」 ●探るのは「インサイト」ではなく、「ファクト」と「データ」
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