
瞬間ストレスリセット――科学的に「脳がラクになる」75の方法
ジェニファー・L・タイツ and 久山 葉子
この本について
仕事の前に妙にソワソワしたり、ちょっとした一言に反応しすぎたり、終わったあとに「なんであんなふうに言っちゃったんだろ…」と落ち込むことってありますよね。僕もよくあります。気持ちを落ち着けたいのに、逆に空回りしてしまうあの感じ。そんなときに、この本で言われている「刺激と反応のあいだにある、ほんの少しの空間」を思い出すだけで、だいぶ動きやすくなるんですよね。 この本がおもしろいのは、「ストレスをなくす」方向じゃなくて、「ストレスの扱い方を増やす」方向に寄せているところです。たとえば、心臓がドキドキしてきたときに「やばい、緊張してる」と決めつける代わりに、「身体がちゃんと酸素を送ってくれてる証拠」と捉え直すだけで、パフォーマンスまで変わるという研究。あるいは、気持ちが暴走しそうなときに、ただ今の反応をA(先行刺激)R(反応)C(結果)の順で分解してみるだけで、出口がひとつ増える感覚があること。どれも大げさな話ではなく、日常のど真ん中で使えるものばかりです。 個人的には、ストレスを「悪者」と決めつけることで逆に自分の行動が狭まっていたな…と痛感しました。大事な場面を避けたり、考えすぎて疲れたり、SNSで余計に落ち込んだり。こういう「自分でもよくないとわかっている習慣」をゆっくり変えたい人に、この本はじわっと効くと思います。 「気持ちをどうにかしたいけど、根性論はこりごり」というタイプの人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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