
科学的に裏付けられた教えるスキル
飯山 晄朗
KADOKAWA / 2025-02-20
この本について
人に何かを教える場面で、「伝えているつもりなのに相手が動かない」とか、「どう関わればやる気を引き出せるのか分からない」といったモヤモヤって、けっこう共通だと思います。僕自身、後輩やメンバーとのやりとりで同じところをぐるぐる回っていた時期があって、そこから抜け出すきっかけになったのがこの本でした。 面白いのは、技術的な “教え方” の話だけじゃなくて、脳の使い方や動機づけの構造まで踏み込んでいるところです。例えば、人は「自分で決めて、自分の責任で動ける状態」じゃないとやる気が湧かないという話や、良い問いを投げかけることで脳が勝手に答えを探し始めるという観点は、実際のコミュニケーションの質を変えてくれます。さらに、認知的徒弟制のモデリング→コーチング→スキャフォールディング→フェーディングの流れは、相手を急かすことなく成長に伴走する時の具体的な支え方としてとても扱いやすいものでした。 僕はこの本を「教えるためのテクニック集」としてよりも、「相手と愉快な関係で成果をつくるための実践書」として読んでいます。特に、相手が無気力になる背景や、義務感が努力を腐らせる仕組みなど、日常の小さなつまずきに直結する話が多いので、読んで終わりになりにくいです。 部下や後輩、子どもなど「誰かの成長に関わる役割をしている人」にはかなり刺さると思います。僕と同じように、うまくいかない関わり方をそろそろ変えたいと感じているなら、ちょうどいい突破口になるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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