
風俗嬢のその後 (ちくま新書)
坂爪真吾
筑摩書房 / 20250310
累計読者数4
平均ハイライト数 32.3件/人
star総合評価 61/100
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この本について
仕事の選び方や人との距離感について、なんとなく「自分の基準がわからない」と感じることってありませんか。大事にされる経験が少ないと、自分をどう扱えばいいのかもぼやけてしまうし、働く場所を変えたいと思っても、何から手をつければいいのか迷うことが多いと思います。 『風俗嬢のその後』は、そうした“基準が見えない”状態にいるときの視界を少しだけ整えてくれる本でした。境界線を曖昧にすることで稼げてしまう世界の構造や、そこで身につくクセが昼の仕事に戻る際にどう影響するのかが、具体的な女性たちの経験から描かれています。読んでいると「なぜ抜け出しにくいのか」が感情論ではなく生活の目線で理解できて、自分の働き方を考えるときにもヒントがあるんですよね。 特に刺さったのは、安心や幸福を受け取るにも“訓練”がいるという話と、就労支援につながれれば状況が変わる人がまだまだ多いという指摘です。努力不足とか自己責任では片づけられない現実が丁寧に描かれていて、だからこそ「どう距離を取り直すか」を落ち着いて考えられる。 誰かとの境界線の引き方や、働く場所を変えたいけれど一歩目が出ない人に刺さると思います。
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出版社による紹介
どうしたら、脱がずに生きていけるのか。
性風俗で働くことには、昼の世界よりも圧倒的に高額な報酬を手にすることができる可能性がある反面、ストーカー被害や性感染症、社会的な信用といった面での大きなリスクが伴う。彼女たちはなぜ性風俗産業で働きはじめ、どのようにして卒業したのか。実際の体験談から脱がずに生きる方法を模索する。
目次
はじめに
第一章 自分を傷つけずに働ける場所
1 自分の名前で呼ばれて仕事をして、やりがいを感じたかった
2 昔の栄光ばかりが頭の中にあって、売れるための努力ができなかった
3 身体を提供しないと、人とつながれない
4 「人の役に立っている」という感覚を得られる、とても貴重な場所
5 自分の名前で働くために
コラム1 最も忌み嫌われ、最も頼りにされている男たち
第二章 時計と窓のない世界
1 風俗は自分にとっての「原点」です
2 苦しむ必要のない苦しみを味わっていた
3 風俗嬢は医者に向いているかもしれません
4 女性として生きていくために、風俗で働くことを利用しました
5 誰かのためではなく、自分のために生きる
コラム2 「忘れられる権利」と「忘れたくない経験」
第三章 私を支えてくれる人
1 好きになれる何かを見つけたい
2 セカンドキャリアを実現した人は、情報や言葉を残さない
3 自分自身が成長できた場所でした
4 自己肯定感の低さは、パパ活や風俗では回復しない
5 必要なのは、パートナーとの対等な関係
コラム3 不安になっていないと不安!
第四章 誰もが「脱がずに生きる」ことのできる社会とは
1 あえて違う世界で生きていくしかない環境に自分を追い込んだ
2 「性風俗とは何か」という問いに答える
3 境界線と向き合って生きる
おわりに
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