
13歳からの国際情勢 (扶桑社BOOKS)
島根 玲子
扶桑社 / 2025-05-02
この本について
国際ニュースを見ても、正直どこから理解したらいいのか分からないまま、モヤモヤだけが増えていくことってありませんか。戦争が起きる背景も、各国の主張も、それぞれが複雑に絡んでいて、いざ自分で説明しようとすると途端に言葉に詰まってしまう。僕もずっとそのタイプでした。 この本は、その「分からない」の入口を少しずつほどいてくれます。たとえば、パレスチナ問題を「宗教の争い」と思い込んでいたところから、「土地をめぐる奪い合い」という具体的な視点に引き戻してくれたり、資本主義と社会主義の対立を抽象概念ではなく、冷戦期の陣取り合戦として示してくれたり。ニュースの裏で動いている構造が、急に手触りのあるものとして見えてくる感覚があります。さらに、半導体や南シナ海の話のように、私たちの日常生活にどうつながっているのかまで踏み込んでくれるので、「国際情勢=遠い話」ではなくなるのがありがたいところでした。 読みながら「なるほど、だから各国はこんな反応をするのか」と地図と現実がつながる瞬間が何度もありました。特に、戦争をしたがるのは戦場に行かない人だという一文は、ニュースの“音量”に流されず、当事者の生活を想像する姿勢を忘れないでいようと自分に言い聞かせてくれるものでした。 国際ニュースを自分の言葉で理解したい人に刺さる一冊だと思います。僕と同じように「分からないまま流されるのが嫌だ」と感じる人には、ちょうどいい入口になるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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