
男性学入門~そもそも男って何だっけ?~ (光文社新書)
周司 あきら
光文社 / 2025-05-21
この本について
最近、「男らしさって結局なんなんだろう」とぼんやり考える場面が増えている人、多い気がします。強くあれと言われてもピンとこないし、逆に弱さを受け入れようとすると、それすら“新しい正解”に乗っかっているだけじゃないか、と妙な居心地の悪さが出てくる。自分はどこに立てばいいのか分からないまま、日常だけが進んでいく感じです。 『男性学入門』は、その混乱を無理に整理しようとはしません。むしろ、「そもそも男らしさって歴史的にこんなに揺れてきたんだよ」と、足元のぐらつきをそのまま見せてくる本です。例えば、同性愛という概念そのものが実は150年ほどの歴史しかないことや、男らしさに紐づけられてきた要素が相反するものだらけだったことなど、「今の規範のほうがむしろ特殊なのでは」と思わせる視点が続きます。それだけで、自分の感覚が変に間違っているわけじゃないんだと少し落ち着きます。 また、男性の“達成”や“強さ”が競争やマウンティングとして働きやすい構造にも丁寧に触れています。弱さを受け入れることすらパフォーマンス化する流れを見れば、「じゃあ自分はどうしたいんだろう」と、社会の枠組みとは別の場所で考える余白が生まれます。周囲に無謀な行動をしてしまう男性がいるときにどう向き合うか、という現実的な示唆もあって、仕事や日常で思い当たる場面は多いはずです。 「男らしさの言葉に振り回されている自覚はあるけど、何をどう見直せばいいか分からない」という人にほど静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの88%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




