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ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする (角川書店単行本)

ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする (角川書店単行本)

中野 信子、岡本 健

KADOKAWA / 2025-07-30

累計読者数4
平均ハイライト数 11.3件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 61/100
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この本について

最近、社会の空気に振り回されているような感覚が強くなっていませんか。頑張っても報われる感じが薄かったり、「失敗したら終わり」と言われ続けて身動きが取りにくかったり。知らないうちに、誰かが決めた基準に従うだけになっている気がして、自分の判断がどこにあるのか見えなくなる瞬間があります。 『ゾンビ化する社会』は、そんなモヤモヤを「気のせいじゃない」と言語化してくれる本でした。たとえば、ノンシーボ効果の話。呪いのような“思い込み”が身体にまで影響するという例が出てきますが、これがそのまま社会の空気にも当てはまるんですよね。「失敗したら終わりだぞ」という言葉が、実際に人生の選択を狭めてしまう仕組みとして説明されていく。自分が感じていた圧の正体に、ようやく手が届く感じがありました。 さらに、ゾンビやデスゲーム、異世界転生がなぜここまで人気を持つのかが、社会の変化と重ねながら語られていきます。「考えることが多すぎる現代で、単純化された世界に惹かれてしまう」という指摘は、娯楽の好みすらも社会の空気とつながっていることを教えてくれました。単にコンテンツの解説ではなく、「なぜ自分はこう感じるのか」を回収してくれる感覚があります。 いまの社会の息苦しさを、ただ耐えるだけじゃなく、一歩引いて見たい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

脳科学者である中野信子とメディア・コンテンツの研究者ながらVtuber「ゾンビ先生」としても活躍する岡本健がゾンビというフィルターを通して社会を捉え直した1冊。 中野信子 「岡本先生とのセッションはとにかく毎回楽しくて、議論が発散して思考が拡がっていく喜びを味わいました。制限を受けずに知的遊びができる方に出会うことのできる機会はなかなかありません。対談が終わってしまうのは、なんだかさみしく感じられたものでした。きっとわたしは、あとで本書を何度も読み返して、『あんなことも話したかった、こんなことも話せばよかった』と思うでしょう」 岡本健 「中野信子先生とお話をした後は、いつも頭がアツくなります。(略)対談は三回にわけて行われたのですが、毎回話題がどこに転がるかわからないスリリングな時間であるとともに、『どっちに転がっても面白くなる』という安心感がそこにはありました」 【内容について】 本書では、ホラーエンタメとしてのゾンビ映画の歴史を辿りながら、それがどのように社会を映し出す鏡となってきたのかを考察。ブードゥー教に端を発するゾンビが、科学の力で生み出される存在へと変化し、さらには「走るゾンビ」や「意識を持つゾンビ」が登場する中で、人間の階層社会や個と集団の関係性、そして現代人の「思考停止」や「リセット願望」といった心理が浮き彫りになります。 「ゾンビは、人間社会の歪みを鮮やかに描き出す媒介変数である」と語る二人の知的なセッションは、時に脱線しながらも、人間がなぜ物語を必要とし、変化を求めるのか、そして「終わりなき日常」をどうサバイブしていくのかという根源的な問いへと繋がります。ゾンビを介して、人間と社会の奥深さを探求する一冊です。
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