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本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形 (中公新書ラクレ)

本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形 (中公新書ラクレ)

稲田豊史

累計読者数24
平均ハイライト数 17.8件/人
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 33%

この本について

最近、「なんで昔みたいに文章を読めなくなったんだろう」とか、「情報は追っているつもりなのに、何も頭に残っていない気がする」とか、そんな小さな違和感を抱える人とよく出会います。正直、自分も同じで、つい動画やSNSに流れてしまうし、リンクを踏む気力すらわかない瞬間があります。そんな自分を責めるほどではないけれど、どこかでモヤモヤが残る。 この本は、そのモヤモヤの正体をかなり丁寧に言語化してくれます。例えば、「炎上からエンゲージメント最優先」へと変わったネット環境の空気や、読者の“ご機嫌取り”が議論の深さを奪ってしまった事実。あるいは、映像の“わかりやすさ”に身を委ねることで、論理的に考えるスイッチを自分で切ってしまう感覚。読み進めるほどに、今の自分の行動や注意力がどう形づくられているかが見えて、少しホッとするというか、「仕方ない面もあるよな…」と思えるのが救いでした。 そしてもうひとつ大きいのは、「読まない人が増えている理由」を“怠慢”で片付けないところです。無料の情報ばかりの環境で、質にお金を払う習慣が薄れていった歴史や、知らない単語が出た瞬間に読むのをやめる人が増えている背景など、あまりに日常的で気づかなかった変化が静かに積み上がっていたことがわかります。読書を特別視も否定もせず、「本は手段でしかない」という距離感も心地よかったです。 自分の集中力や読書習慣の変化に引っかかりがある人、あるいは「昔みたいに考える読書をしたいけど、うまく戻れない」と感じている人には、とても静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『映画を早送りで観る人たち』待望の続編。「本を読めなくなった人たち」は何を思っているのか。徹底取材が明らかにする読書の未来。
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