
GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論
ダニエル・サスキンド and 上原裕美子
この本について
仕事でも生活でも、「成長って本当に必要なのか」とか「生産性って言われても、もう限界では…」みたいなモヤモヤを抱えることってありませんか。僕自身、頑張るほど世界全体の問題と自分の手触りのない努力がつながらなくて、どこか空回りしている感覚がありました。 『GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論』は、そのモヤモヤをいったん横に置いて、経済成長を“別の角度”から見直す本でした。読んで意外だったのは、「成長=モノを増やすこと」ではなく、「どれだけアイディアを生み出せるか」という視点で整理し直してくれるところです。特許や知的財産がどう作用してきたか、iPhoneが実は政府の技術投資の結晶だったこと、成長の代償として生まれた怒りや不公平など、教科書よりもずっと生活に近い形で語られています。国民投票や市民議会の例が出てくるのも、成長の話が政治や暮らしと地続きだと実感できてよかったです。 自分の中では、「経済成長に懐疑的になるのは自然だけれど、その理由を“有形のモノ”だけに求めていたかもしれない」と気づけたのが一番大きかったです。成長を盲信するわけでも、諦めるわけでもなく、もう少し丁寧に考える余地があるんだなと。 成長の議論に振り回されてきた人、あるいは「そもそも成長って何だっけ」と一度立ち止まりたい人には、かなり刺さると思います。
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