
Thinking, Fast and Slow (English Edition)
Daniel Kahneman
Farrar, Straus and Giroux / 2011-10-25
この本について
日々の選択で「なんであの判断をしたんだろう」と自分でも理由がよく分からなくなること、ありませんか。仕事でも家でも、気づけば同じ迷いを繰り返していて、後から振り返ってようやくモヤモヤの正体が見えてくる。僕もずっとこのループから抜けきれずにいました。 『Thinking, Fast and Slow』を読んで少し変わったのは、「自分の判断のクセ」を言語化できるようになったことです。カーネマンが書く二つの思考システムの話は有名ですが、この本が本当に効いてくるのは、もっと日常的な場面での“小さな勘違い”に気づけるようになるところでした。例えば、通勤や家事のように毎日やっている行動でも、実際にどれだけ気分が上下しているのかを数値化できるという話があります。子どもとの時間が必ずしも「楽しい」とは限らない、とデータで突きつけられるあたりに、自分の思い込みがほぐされました。こういう現実的な視点は、周りの人の行動に対しても余計なジャッジが減る感覚があります。 もうひとつ大きかったのは、なぜ自分が“簡単な答え”に飛びついてしまうのか、そのメカニズムを知れること。注意力の限界や、都合のいいストーリーを自動的に作ってしまう脳の習性を理解すると、判断のスピードを落とすべき場面が自然と見えてくるようになるんです。無理にポジティブにならなくても、選択の質を少しだけ整える余裕が出るというか。 自分の意思決定に少しでもモヤモヤを抱えている人には、じわっと効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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