ヨムナビ
教科書では教えてくれない日本の名作 (SB新書)

教科書では教えてくれない日本の名作 (SB新書)

出口 汪

SBクリエイティブ / 2009-12-15

累計読者数3
平均ハイライト数 4.3件/人
推定読了時間 約3時間1分
star総合評価 45/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%

この本について

「なんでこんなに不安定なんだろう」とか「自分の立ち位置がよく分からないまま毎日が進んでいく感じがする」とか、そんなモヤモヤを抱えることが僕はけっこうあります。仕事の変化も早いし、価値観も揺れ続けていて、気づいたら自分の欲望なのか、周りに合わせた反応なのかも判別できなくなっていたりします。 この本を読んでいて思ったのは、今の私たちの混乱って、実は明治以降の日本が経験した“揺れ”と地続きなんだ、という感覚でした。例えば、孤独の正体が個人の弱さではなく「時代が急に変わってしまったことで方向感覚を失う」という構造的なものだったり、欲望が膨らみ続ける背景には、生産主義と結びついた近代の仕組みそのものがあることだったり。そういう視点を知るだけで、自分の悩みを「時代の中の悩み」として捉え直せるのは、けっこう救いになります。 もう一つよかったのは、文学作品が当時の人びとの葛藤とどうつながっていたのかが、生活レベルのリアルさで語られているところです。太宰の苦しさも、漱石の吐く血のような孤独も、「作品のテーマ」ではなく、その時代の人間が背負わされていた圧力の結果として見えてくる。すると、古典が急に「昔話」じゃなくなるんですよね。 作品そのものを楽しみたい人より、「自分が抱えてる感覚の背景を知りたい人」に刺さる本だと思います。今の閉塞感を、少し違う角度で見直したいときの一冊でした。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は1に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

出口 汪の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

夏目漱石、芥川龍之介、太宰治―誰もが知っている日本の文豪たちだが、実際に、彼らの作品を理解している人は少ないのではないだろうか?あるいは、国語の教科書で習っただけで「知ってるつもり」になってはいないだろうか?本書では、受験参考書の著作累計が六〇〇万部を超える、超カリスマ予備校講師・出口汪が「日本の名作を10倍面白く読む方法」を紹介する。「こんな読み方があったのか!」と目からウロコが落ちること請け合いだ。女子高生“あいか”との「会話」で展開する、「楽しみながら読める」スタイル。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要