
ノーゲーム・ノーライフ 1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J)
榎宮 祐
メディアファクトリー / 2012-09-30
この本について
仕事でも日常でも、「なんで自分だけこんなに無駄な動きをしてるんだろう…」みたいな小さな苛立ちってありますよね。効率化したい気持ちはあるのに、全体を見渡す余裕がなくて、気づけば場当たり的に動いてしまう。頭では分かってるのに、視点が切り替わらないまま時間だけ流れていく感じ、僕もよくあります。 この『ノーゲーム・ノーライフ 1』の抜粋を見ていて、読者が保存したのは派手な勝負シーンよりも、「無駄に薪を燃やしてる」とか「そんなことで?」みたいな、細部のツッコミなんですよね。空と白が当たり前のように“ゲームのルールで世界を再設計する”姿勢に、日常の思考が一段ひっくり返される感じがある。自分が見逃していた前提をひょいっと持ち上げられる感覚に刺さったんだと思います。 この本がいいのは、 ひとつは、物語として楽しみながら「前提を疑う練習」が自然とできるところ。登場人物が当然のように思考の回路を切り替えていくので、そのテンポの良さに引っ張られるんです。 もうひとつは、「自信の持ち方」の描写が現実的なこと。圧倒的な天才というよりも、確信に至るまでの確認作業や理詰めの積み重ねがちゃんと描かれていて、“ああ、自信ってこうつくられるんだな”と分かる。読者が保存した「近所に買い物へ行くみたいなのに、不遜な自信に満ちた背中」も、その象徴ですね。 日常の思考にモヤがかかっている人、前提を整えるのが苦手な人には、特に刺さるはずです。物語なのに、自分の頭の使い方がちょっと変わる読後感があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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