
学校に行けない子どもの気持ちがわかる本
今野 陽悦
WAVE出版 / 2023-03-09
この本について
子どもの気持ちって、わかったつもりでも全然つかめなくて、自分の対応が合っているのかモヤモヤすること、ありますよね。理解しようとするほど空回りして、親としての線引きもぶれて、どこまで受け止めていいのか迷ってしまう……。不登校の話題になると、その迷いが一気に濃くなる方も多いと思います。 この本のいいところは、「理解する」ことをゴールにしていないところです。むしろ、理解できなくて当たり前という前提に立てるので、肩の力がふっと抜けます。エリクソンの言葉にあるように、「理解しようとする姿勢」だけで十分なんだと気づかせてくれるんです。それに、ただ受け止める聞き方や、アイメッセージで気持ちを伝える方法など、家庭で試せる具体的なやり方がしっかり書かれていて、関係をこじらせずに対話を続けるための現実的なヒントが多いのも助かります。 もうひとつ印象的なのは、存在としての「ありのまま」と、行動としての「わがまま」を分けて考える視点です。全部を許すことが優しさではなく、日常生活のルールや小さな責任はむしろ一緒につくっていく必要がある。そのバランスの取り方が丁寧に説明されていて、親側の自己受容まで含めて視野が広がります。 不登校の「正しい対応」を知りたい人よりも、「どう向き合えばいいのか毎日迷っている親御さん」に特に刺さる本だと思います。自分の迷いごと、この1冊の中にそっと置いてみる感覚で読めました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの74%が集中しています。
読書の順序
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