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ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)

ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)

小川 哲

早川書房 / 2019-12-04

累計読者数13
平均ハイライト数 15.7件/人
推定読了時間 約5時間44分
star総合評価 52/100
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この本について

仕事でも人間関係でも、「理不尽なルールの中で必死に生きてるだけなのに、なぜか負け続けてる気がする…」みたいな感覚ってありませんか。頑張っても状況が動かない時ほど、自分の努力や正しさを疑いたくなるし、そもそもこのゲームに勝ち筋があるのかすらわからなくなることがあります。 『ゲームの王国 上』は、その“ルールの外側”から世界を見直す感覚をくれる本でした。抜粋を見る限り、多くの人が刺さっているのは「人は一度ついた評判の借金を払い続ける」「権威は実力ではなく、みんなの思い込みで増幅される」といった部分で、日常でも心当たりがある人が多いんじゃないかと思います。正面から殴り合う以外にも、内側でルールを書き換えるという生き方があると気づかされるのが、この本の大きな効き目です。 もうひとつ、この物語は“見え方が変わると生存戦略も変わる”ことを容赦なく描きます。自分が光を当てられる側に立った瞬間、何も見えなくなる怖さ。逆に、闇に潜んでいる時だけ見えるものがあるという皮肉。これは、職場での立場が変わった時や、ちょっとした役割を任された時の戸惑いにそのまま重なります。 「自分の評価や立場にしんどさを感じている人」「他人の思い込みに飲まれやすいタイプ」には特に響くと思います。物語としても圧倒的なんですが、それ以上に“世界の仕組みの残酷さとの付き合い方”を、少しだけ現実的にしてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

サロト・サル——後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子、ソリヤ。貧村ロベーブレソンに生まれた、天賦の「識(ヴィンニャン)」を持つ神童のムイタック。運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで邂逅した。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺——百万人以上の生命を奪い去ったあらゆる不条理の物語は、少女と少年を見つめながら粛々と進行する……まるでゲームのように。
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