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水曜の朝、午前三時

水曜の朝、午前三時

蓮見 圭一

新潮社 / 2005-12-01

累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
推定読了時間 約2時間58分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 48%

この本について

最近、人との距離感とか、自分の選択の正しさとか、ふと立ち止まるたびによぎる不安ってありますよね。状況が変わるたびに「これで良かったのかな」と揺れるし、先のことを考えると足が止まる。でも止まったところで気持ちは落ち着かない、みたいなあの感じです。 『水曜の朝、午前三時』は、その揺れそのものを肯定してくれるような小説でした。病気や老い、人間関係の“どうにもならなさ”を抱えた人物たちが出てくるのですが、彼らの言葉がやたら落ち着いていて、人生の変化を受け止めながら前に進む姿が、不思議と自分の足元にも効いてくるんです。「十年たてば景色は変わる」「昨日の哀しみが明日の喜びに変わるかもしれない」という視点は、先の見えなさに怯えて固まっているときほど染みました。 特に、幸・不幸は家にいても起きないという一文や、自分の内心の声をちゃんと聞けというメッセージは、行動する・しないの二択を迫られる日常にそっと風穴を開けてくれます。誰かに背中を押されたいわけじゃないけれど、もう少しだけ前に出てもいいのかもしれない、そんな気持ちにしてくれました。 一言でいえば、「迷っている時間に寄り添ってほしい人」に合う本です。人生に派手な答えは出してくれませんが、静かに視点をずらしてくれる。その少しの変化が、今の自分にはちょうど良かったです。

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出版社による紹介

児玉清氏絶賛のベストセラー。45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官としての将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら……」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。
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