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安吾巷談 08 ストリップ罵倒

安吾巷談 08 ストリップ罵倒

坂口 安吾

累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%

この本について

仕事でも趣味でも、自分がやっていることに「これ、誰か見てくれてるんだろうか…」とふと不安になる瞬間ってありますよね。手応えがあるようでないようで、続ける意味すら揺らぐときがある。そんな気分のまま読むと、安吾のこの一冊は変な励まし方をしてくれる本です。 ストリップ小屋の裏側を淡々と描く文章なのに、そこにいる踊り子や役者たちの“食えなさ”や“ギリギリの現実”が真っすぐ出てきます。ヒロポンを打って舞台に立つ話も、色気が芸として成立していない現場の話も、決して美談にしない。その上で「芸というものは、誰かがどこかで見ていてくれるものだ」と言い切るところに、妙な重みがあるんですよね。すべてを理解したうえで、それでも芸を信じる姿勢に揺さぶられる。 この本が効くのは、努力とか承認とか、そういう正論ではなく「自分のやっていることに意味があるか分からないまま続ける日々」のほうです。安吾は前向きな答えをくれるわけではないけれど、現実の泥臭さを抱えたままでも“続ける理由”を拾ってくれる感じがする。本気で誰かに見てもらいたいのに、そんなことは口に出せないタイプの人に特に刺さります。 派手さも前向きさもないけれど、自分の足元をもう一度見直すタイミングにはちょうどいい本でした。

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