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『坂口安吾全集・444作品⇒1冊』

『坂口安吾全集・444作品⇒1冊』

坂口 安吾

累計読者数13
平均ハイライト数 11.2件/人
star総合評価 41/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事にしても人間関係にしても、「正しいと思っている自分」と「現実の自分」がズレて見えて、なんだか落ち着かない時があります。頑張りたい気持ちはあるのに、小さな打算や恐れが勝ってしまう。かといって、壮大な理想を掲げても空回りする。そういうとき、何を手がかりに前へ進めばいいのか分からなくなるんですよね。 坂口安吾を読んでいて感じるのは、「人間はそんなに立派にも完全にもなれないし、そもそも変わらない」という冷静さです。ただ、その冷静さが人を突き放すのではなく、むしろ救ってくれる。信長や家康の話でも、天才論でも、恋愛論でも、安吾は“理屈よりも素の感情と弱さ”のほうに光を当ててくる。例えば、秩序や常識に倦んでも結局そこに縛られる人間の姿や、野心も恐れも両方抱えたまま決断していく武将たちの描写を読むと、「矛盾したまま生きていいんだ」と思えてくるんです。 この全集が効くのは、かっこよく生きようとして疲れたときです。自分の弱さを否定せずに、でも言い訳にもしない視点をくれる。人は変われるというより、“自分のまま進むしかない”と腹が決まる感じに近い。歴史も文学も人間論も全部ごちゃまぜに語る安吾だからこそ、思考のクセが解けていく瞬間があります。 自分の「弱さと正義が同居している感じ」を言語化したい人に、特に刺さると思います。

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