
クリエーティブ・テクノロジスト スキルライブラリー (カドカワ・ミニッツブック)
菅野 薫
この本について
広告の仕事をしていると、「結局どこまでが自分の役割なんだろう」とか、「クライアントの期待と現場のスキルのズレをどう埋めればいいんだろう」といった、名前のつかないモヤモヤに出会うことがあると思います。デジタルやテクノロジーの話題が増えるほど、そのすき間は広がっていくのに、自分の肩書きだけは昔のまま。そんな場面、僕もよくありました。 この本は、いわゆる「未来の広告」みたいな大きな話ではなく、そのすき間で実際に何が起きていて、そこをどう埋めていけるのかを、リアルな事例とともに教えてくれます。ホンダのCONNECTING LIFELINESのように、広告っぽくないけれど確かに社会的な役割を果たしているプロジェクトをどう成立させたのか。テクノロジーを道具として扱いながら、ブランドと人との関係をどう再構築していくのか。そのプロセスが丁寧に語られていて、自分の立ち位置を見直すきっかけになります。 個人的に刺さったのは、「肩書きとは、自分に合った仕事との出会いをつくるための技」という視点でした。前例がないから誰に頼めばいいかわからない、そんな状況で待っているだけでは仕事は来ない。だからこそ、自分の役割を自分で定義していく。その腹落ち感が、この本にはあります。 広告やデジタルの現場で「すき間」に立たされている感覚がある人に、静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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