
コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)
押井守
幻冬舎 / 2012-03-28
この本について
仕事でもプライベートでも、話し合っているつもりなのに「本音に触れられていない感じ」が続くときってありますよね。表向きはうまくやれているのに、肝心なところだけ避けてしまう。自分でも理由がわからないまま、気づけば関係がじわっと停滞していく。僕もその曖昧さにいつも振り回されていて、どう向き合えばいいのか悩んでいました。 押井守さんの『コミュニケーションは、要らない』は、その曖昧さの正体をかなりラジカルな角度から突きつけてきます。日本では「現状維持のための会話」と「ぶつかっても前に進むための議論」が混ざり合ったまま扱われていること。本音を言わない、見ないふりをするという空気が、社会全体で習慣のようになっていること。それを言い当てられると、身近な会議や家庭でのすれ違いまで説明がつく感じがしました。SNSで誰かと繋がっているように見えても、そこには内実がないという指摘も、日常のモヤモヤに思い当たりすぎて少し苦笑いしました。 この本は相当大胆な意見も多いので、そのまま鵜呑みにするというより、「自分はどこまで本音で向き合えているのか」を測る物差しとして読むのがちょうどいいと思います。表面的な優しさや同調に疲れている人、あるいは議論がうまく噛み合わない理由を知りたい人には、刺さるところが多いはずです。僕自身も、誰かと話すときにどちらのコミュニケーションをやろうとしているのか、前より意識できるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
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