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カーテン (クリスティー文庫)

カーテン (クリスティー文庫)

アガサ ・クリスティー, 田口 俊樹, and 田口 俊樹

早川書房 / 2011-10-01

累計読者数4
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約3時間35分
star総合評価 29/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

人を見ていて、「この人の本性ってどこにあるんだろう」とわからなくなる瞬間ってありますよね。表向きは善良そうでも、心の奥までは読めない。そのせいで距離感をつかみ損ねたり、妙な不安だけ残ったりします。私も何度かそんな経験があって、けっきょく「人を見るって、こんなに難しいのか」としょんぼりすることがあります。 そんなときに読んだ『カーテン』は、ただのミステリ以上に“視点を揺さぶられる本”でした。今回拾われていた抜粋を見ても、読者の方は「犯人は誰か」よりも「人の中に潜む何かの見えにくさ」に反応している気がします。スタイルズ荘に集まった人たちは、表面上はみんないい人。でも、その中の誰かが殺人を起こすかもしれない。犯行の動機すら見えてこない。犯人像が輪郭を持たないまま進むので、自分の“人を見る癖”まで揺らいできます。 この本が効くのは、まず「表面的な印象だけでは判断できない」という当たり前が、いやな説教ではなく物語を通して自然に染みてくるところ。そして、作中で語られる“殺人を未然に防ぐにはどうするか”という議論が、現実の私たちにもそのまま置き換わるところ。誰かを完全に信じることも、完全に疑うこともできない状況で、どう距離をとるか。ポアロの言葉がそのまま人生の難題に刺さってくる瞬間があります。 「人の本性を簡単に決めつけたくない人」に、とても静かに響く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。その影に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ......全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。
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