
これだけ! PDCA 【これだけ!シリーズ】
川原 慎也
この本について
仕事の場で「なんでこんなにムダが多いんだろう」とか、「PDCAって言うけど、そもそも計画が曖昧なまま突っ走ってないか…?」みたいなモヤモヤ、けっこうあると思います。僕自身、目の前の業務に追われているうちに、本来やるべきことを考える余裕がなくなってしまうことがよくあります。 この本が効くのは、そうした“気づいているけど変えられない”状態に、地に足のついた視点をくれるところです。抜粋を読んでいてもわかるように、著者は「根性論」ではなく、まず“正しい状態の定義をそろえること”“事実を正しく見ること”“原因をスピーディーに絞り込む指標を持つこと”といった、日々の仕事で迷いがちなポイントをひとつずつ整理しています。特に、5Sを単なる片づけではなく「判断力やコミュニケーションの土台づくり」として扱っている部分は、現場のリアルにかなり近いと感じました。 読んでいて助かるのは、PDCAを回す以前に、P(計画)が作り込めていない企業やチームがほとんどだという前提に立っていることです。だからこそ、「目的が共有されていないと、そもそも改善の話も出てこない」「やらなければならないと思い込んでいる業務は見直しの俎上にすら上がらない」といった指摘が、かなり刺さります。部門間の壁や“しがらみ”が邪魔をする現場にとっては、ここが一番のつまずきポイントなんですよね。 チームで目標に向かうときに、「何をすれば改善になるのかがぼやける」「会議ばかり増えるのに実行力が落ちていく」と感じている人には特に刺さる本だと思います。大きく構える必要はなくて、まずは自分の身の回りの“あるべき状態”を言語化し、それを共有すること。その一歩が、実は全体の改善につながるんだと実感させてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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