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トヨタのカタ

トヨタのカタ

マイク・ローザー and 稲垣 公夫

日経BP / 2016-01-22

累計読者数8
平均ハイライト数 48.8件/人
推定読了時間 約8時間14分
star総合評価 65/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 11%

この本について

仕事でトラブルが起きた時、「気づいた頃にはもう手遅れで、原因もよくわからないまま後処理して終わり…」みたいなこと、けっこうありませんか。自律性を大事にしようとしてチームに任せても、逆にアイデアだけ増えてまとまらないとか、改善どころか混乱が増えるだけの時もありますよね。自分もそこにずっとモヤモヤしていました。 『トヨタのカタ』は、その行き詰まりに対して派手な答えをくれる本ではありません。でも、「なぜ改善が続かないのか」「なぜ現場で問題が見えなくなるのか」を、すごく地道な視点からひっくり返してくれます。特に、問題が大きくなってからデータで追いかけてももう遅いこと、改善は“正解を知ること”じゃなく“見通しがきかない区間をどう進むかのやり方”を体で覚えること、そしてメンターが解決策を与えず、弟子が自分で考えるしかない構造が意図的に組まれていること。このあたりが読んでいて刺さりました。 読むと、改善って特別な才能というより、「いまどこにいるのかを丁寧に見る」「どこに行きたいかを絞る」「その間を一歩ずつ進む」この繰り返しなんだな、と肩の力が抜けます。仕組みやツールを“正しく”導入しようとするほど空回りしていた人ほど、視界がひらけるはずです。 現場の混沌にずっと翻弄されてきた人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

トヨタ生産システムは、その多くが「ルーティン」によって支えられている。ワールドカップ・ラグビーで一躍脚光を浴びた五郎丸選手の独特なポーズを伴う「ルーティン」同様、トヨタを理解するにはその「ルーティン」を理解するしかない。 本書は、トヨタの専門家の指導方法の背後に、武術のカタ(型)と同様の基本動作があること、その基本動作のベースにあるメカニズムの解明に成功している点で画期的だ。 トヨタの「カタ」には、「改善のカタ」と「コーチングのカタ」がある。「改善のカタ」の特徴は、不確実性を前提としたイノベーションの進め方にあると著者はいう。 欧米流マネジメント思考の結果主義では、「何をしてもいいから、とにかく結果を出せ」という態度になる。これに対し、トヨタではプロセスを改善し続けるために「改善のカタ」を使う。 著者は、このプロセスの改善が、イノベーションの方法となっていることを明らかにする。 従来のトヨタ本は、大半が個別のテクニックを語るノウハウものか、抽象的な概念をそのまま語っているものの両極端だった。本書は、具体的な改善の推進方法をそのメカニズムから理解してもらうというユニークなものだ。
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