
堕落論 (角川文庫)
坂口 安吾
千歳出版
累計読者数3
平均ハイライト数 20.7件/人
推定読了時間 約14分
star総合評価 53/100
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この本について
日々ちゃんと生きようとするほど、「正しさとか伝統とか、結局どこまで従えばいいんだろう」とモヤモヤすることがあります。周りの基準に合わせているつもりが、ふと立ち止まると、自分の声がどこにあるのか分からなくなる時があるんですよね。 安吾の『堕落論』は、そのモヤモヤに対して「一度まっさらになって、自分の欲望や限界を直視してみろよ」と静かに挑んでくる本です。堕落という言葉は派手ですが、中身はむしろ逆で、取り繕った道徳や伝統に寄りかかるより、自分の足で立つしかないという現実を、逃げずに見つめるための視点が詰まっていました。自分の力量の限界を知る痛みや、自由であるはずの場所でもなぜか息苦しさを感じてしまう理由に、納得がいく部分が多かったです。伝統も道徳も「実質があるか」で考えるという姿勢も、いまの生活にそのまま使えました。 正しさに疲れたとき、自分の中にある矛盾ごと抱えて進むしかないんだと腹に落ちてきます。刺さる人はかなり限られると思いますが、「周囲の基準より、自分の実感で生きたい人」には深く効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
無頼派の旗手として、純文学から歴史小説、推理小説、随筆まで多彩で精力的な執筆活動を行い、戦後日本文学を代表する存在となった坂口安吾。代表作『堕落論』を収録。
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