
頭のいい子を育てるおはなし366
主婦の友社
主婦の友社 / 2011-12-01
この本について
子どもに本を読んであげるとき、「この話ってどんなふうに受け取るんだろう」とか、「どこまで理解してくれているんだろう」と、ちょっとモヤッとする瞬間があると思うんです。いい話を読ませたい気持ちはあるのに、こちらの思いとは別のところで子どもが引っかかったり、意外な場面で目を輝かせたりして、うまく寄り添えているのか不安になることもあります。 この本の抜粋を見ていると、読者はどうやら“物語の中で誰かが勇気を振り絞る瞬間”に強く反応しているように感じました。たとえば、町を救った少年が、たった一言だけ伝えて力尽きる場面。大げさな英雄像ではなく、子どもが子どものまま無理を押して頑張る、あのヒリッとする感情がちゃんと書かれている。フィクションだと分かっていても、実在する銅像の話が添えられることで、「この気持ちは架空だけじゃないんだ」と静かに腑に落ちる。そういう“現実との橋渡し”に、心が動いたのではないかと思います。 『頭のいい子を育てるおはなし366』は、いわゆる知育本というより、日々のちょっとした迷いに対して、親子それぞれが自分なりの感覚を育てていける本に近いです。物語の中で出てくる行動の選び方や、誰かを思って踏み出す一歩の描き方が、そのまま翌日の会話やふとした生活の判断に影響してくる。読み聞かせしながら、「この場面、自分ならどうするかな」と親のほうが考えさせられることも多いですし、子どもがどこに反応したのかが見えると、価値観の芽のようなものがちょっとだけ分かります。 背伸びせずに、ただいい話を毎日少しずつ味わいたい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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