
教科書に載ってないUSA語録
町山 智浩
文藝春秋 / 2012-10-05
この本について
最近、アメリカのニュースや映画の話題を目にしても、「背景がよく分からないまま流してしまうな…」というモヤモヤがありませんか。社会問題も文化の空気も複雑で、表面的な情報だけ追っていると、自分の中にうまく接続できないまま置いてけぼりになる感じ。僕もずっとそうでした。 この本は、そういう“置いてけぼり感”をほぐしてくれます。たとえば大銀行救済の裏にある「大きすぎて潰せない」というロジックや、ゾンビ映画に時代の恐怖がどう染み込むのか、さらには選挙資金の仕組みや人工芝の草の根運動まで、ニュースで聞くだけではピンとこない事柄を、具体的なエピソードと一緒に「そういう流れだったのか」と腑に落ちる形で見せてくれる。硬いテーマでも、目の前の生活や仕事の判断にまでつなげられるのがありがたいところです。 もう一つ助かったのは、アメリカの“言葉”の奥にある価値観を知れること。「awesome」の温度感や、IPOを「たぶん値段高すぎ」と茶化す視点、レディー・ガガの発言が持つ文脈など、単語ひとつにも歴史や社会の揺れが映っていると気づくと、ニュースの読み方も映画の見え方も少し変わります。 アメリカ文化を勉強したいわけじゃないけど、「毎日の情報の見え方をもうちょっと深くしたい」という人に刺さる一冊だと思います。僕もそうでしたが、断片的に知っていた出来事が線でつながっていく感覚があって、読後しばらく頭が静かになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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