ヨムナビ
穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)

萬田 緑平

河出書房新社 / 2013-02-28

累計読者数4
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%

この本について

親の体調が悪くなるたびに、「どこまで医療に頼るのが正しいんだろう」とモヤモヤすることがあります。病院に行けば安心な気もするし、かといって治療が増えるほど苦しませてしまうのでは、と考えてしまう。僕自身、この辺りの判断にずっと自信が持てませんでした。 この本は、そんな迷いを真正面から扱っています。特に印象的なのは、医療の“できること”と“できないこと”の線引きが、思った以上に曖昧なまま現場が回っているという話。例えば抗がん剤の強さや、点滴が実は栄養補給にならないこと、終末期に胃ろうが広がった背景など、現場の事情が具体的にわかると、家族として「なんとなく延命しておけば安心」という考えが揺さぶられます。医師自身が「自分の家族には胃ろうはしない」と考えているというくだりも、判断の物差しを持つうえで大きかったです。 もうひとつ、この本が優れているのは、穏やかな最期は医療行為ではなく、患者と家族の心の準備で決まると繰り返し語られる点でした。看取りの場面で、医療者が“介入しすぎないほうがいい”という視点は、これまで僕にはありませんでした。治療を増やすか減らすかではなく、「何を大切にしたいか」を家族の側が考える余白をもらえる本です。 親の介護や看取りについて、“正解を言い切られるのが苦手だけど、判断のための材料はほしい”という人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

点滴、酸素吸入、胃ろう、抗がん剤...。あの治療は、本当に必要だったのだろうか?外科医を辞めた在宅緩和ケア医が語る幸せな死に方。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要