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半グレ

半グレ

草下シンヤ

彩図社 / 20200317

累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
推定読了時間 約6時間42分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 75%

この本について

人と関わる仕事をしていると、「自分の判断は本当に正しいのか」とか、「誰かの事情をどこまで背負うべきなのか」といった微妙なラインで立ち止まることがあると思います。正義と責任の境目は案外あいまいで、状況によって揺れる自分に少し後ろめたさを感じることさえある。そんなときに、この本の抜粋が強く保存されている理由がなんとなく分かる気がします。 『半グレ』に出てくる人物たちは、善悪で割り切れないまま日々を選んでいく人ばかりです。乱暴な空気のなかで突然黙り込む場面だったり、家族の生活のために違法スレスレの仕事に手を伸ばしてしまう葛藤だったり。こういう描写を読むと、「もし自分が同じ状況にいたらどう動くのか」を自然と考えさせられます。きれいごとでは済まない現実の重さを前に、登場人物が必ずしも正しくない判断を選ぶところに、読者は自分の迷いを重ねているのかもしれません。 この本が効くのは、答えを提示してくれるところではなく、曖昧なまま生きている人間の息づかいをそのまま見せてくれるところだと思います。犯罪の世界を扱った作品ではありますが、実際には「人は追い詰められたときに何を選ぶのか」という普遍的なテーマが芯にあって、自分の働き方や家族との距離を考えるきっかけになるはずです。 現実の判断にいつも迷ってしまう人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

大きな話題を集めた『半グレ』を文庫化。かつての裏社会の王者・暴力団が衰退する一方で、特殊詐欺などのシノギを行い、隆盛を極めつつある半グレ集団。 本作は、裏社会に精通する草下シンヤが東京の闇の世界を誰よりもリアルに描いたピカレスク小説。 心優しい青年が踏み入れた裏社会。そこで得たものは金と女とクスリ……。その代わりに失ったものは何なのか? 心を鷲掴みにする生々しい描写と展開にページをめくる手がとまらない。 丸山ゴンザレス、輪入道、キメねこ、林檎蜜紀が推薦! 半グレとは時代を映した鏡そのものである。しかも、現在進行系で姿を変えていく厄介な存在である(丸山ゴンザレス) ニュースやドキュメンタリーよりよっぽど裏社会の内側を知ることができる一冊です(輪入道) リアルな“罪の世界”がそこにある。ジャパニーズ・ノワールの傑作(キメねこ) 3時間で味わえる極上虚無。半グレは、意外と貴方のすぐ隣にいる……(林檎蜜紀)
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