
狭小邸宅 (集英社文庫)
新庄耕
集英社 / 2013-02-10
累計読者数16
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約3時間24分
star総合評価 56/100
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この本について
仕事で判断がぶれる時って、だいたい「自分はこれでいいのか」とか「本音ではどう思われてるんだろう」みたいな雑念が頭を占めてる時なんですよね。目の前のやるべきことより、自分の立ち位置ばかり気にしてしまう感じ、僕もよくあります。 『狭小邸宅』は、不動産営業という泥くさい現場を通して、その迷いがどう削られていくかが描かれています。ただ根性論で殴ってくる話ではなくて、道路を覚えるとか、路地を走る意味とか、「現実に向き合うとはこういうことか」という小さな行動の積み重ねが淡々と効いてくる。読んでいると、自分の仕事でも似たように見ないふりをしていた部分があるな、と腹の底がざわつきました。 特に刺さるのは、主人公が曖昧な言い方をやめて、白黒をつけるようになっていくところ。誰かに強い口調で言われたからではなく、逃げ続けた結果として自分の言葉が空っぽだったことを自覚してしまう。その変化は派手じゃないのに、妙に現実味があります。結局、意識より先に行動が変わるんだな、という気づきもありました。 自分の仕事観がぼやけてきた人、言い訳と理想だけが増えてしまった感覚がある人には、静かに刺さると思います。物語として面白いだけじゃなく、読み終わった後に「まず道路を覚えるところからでいいのかも」と思わせてくれる一冊でした。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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出版社による紹介
さしたる目的もなく戸建不動産会社に就職した「僕」。そこは売上という結果以外、評価されない過酷な職場だった。ある日突然、異動命令という戦力外通告を受ける。異動先の課長にも辞職を迫られるが、ある日、様々な運も幸いして一つの物件が売れ、周囲からも徐々に認められ...。第36回すばる文学賞受賞作。
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