
近代絵画
小林秀雄
新潮社
累計読者数7
平均ハイライト数 20.3件/人
推定読了時間 約3時間30分
star総合評価 67/100
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この本について
仕事でも日常でも、目の前のものをどう見ていいか分からなくなる時があります。効率とか再現性ばかり考えていると、自分の“視覚”そのものが鈍っている気がして、何を美しいと思えばいいのかすら分からなくなる瞬間があるんですよね。 小林秀雄の『近代絵画』は、そんなモヤモヤに対して「見えるものの奥にある動きを感じ直す」という方向をそっと示してくれます。例えば、セザンヌが“瞬間の印象”ではなく“持続する自然”を追った話を読むと、目の前の一瞬だけで判断していた自分の見方が揺さぶられるし、ヴェラスケスが全体の和音を意識して色を置いていたという説明に触れると、物事は部分ではなく関係の中で立ち上がるのだと気づかされます。また、光そのものを分析しながらも決して世界を壊さない画家たちの姿に触れると、「観察」と「解釈」のバランスをどう取るかという日々の悩みとも妙に重なるんです。 絵の専門知識がなくても読めますが、視点を取り替えたい人には特に効きます。物事を“説明できる形”だけで捉えるのに疲れてきた時、自分の眼をもう一度信頼するきっかけになる本だと思います。
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出版社による紹介
昭和27年50歳の暮、外国旅行に出た。パリに始まり、約半年、欧州を巡って絵を見た。モネやセザンヌ、彼ら一流画家たちの、意味深長の人間喜劇を見た……。
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