
リボルバー (幻冬舎文庫)
原田マハ
幻冬舎 / 2023-07-06
累計読者数5
平均ハイライト数 1.4件/人
推定読了時間 約4時間2分
star総合評価 28/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 21%
この本について
仕事でも日常でも、目の前の価値がよく分からなくなることってありませんか。自分が大事にしているものが他の人には伝わらなかったり、逆に他人の評価ばかり気にしてしまって動けなくなったり。僕自身もよくそこで立ち止まってしまいます。 『リボルバー』を読んで印象に残るのは、オークションハウスを「価値転換の箱」として描く視点でした。誰かにとってはがらくたでも、別の誰かには宝物になる。その当たり前のようで忘れがちな感覚を、物語の中で丁寧に見せてくれます。自分が抱えているものの価値を、他人の基準だけで測らなくてもいいのだと、少し肩の力が抜けました。 もう一つは、ゴッホとゴーギャンの生き方のとらえ方です。不遇という枠で語られがちな彼らが、本当に「不幸」だったのかという問いかけが続きます。経済的な苦労は確かにあったけれど、好きなように描き、新しい地平を切り開いた事実を見つめると、「幸せの基準」そのものが揺らぎます。子どものように描く喜びを丸ごと抱きしめることが、そんなに特別じゃなくてもいいんだと思える場面がいくつもあります。 自分の基準で生きたいけれど、どうしても他人の物差しが気になる人に静かに効いてくる本です。僕は読んでから、自分が大切にしたいものを即座に否定しなくなるという小さな変化がありました。そんな変化をゆっくり受け取りたい人に合うと思います。
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出版社による紹介
パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。
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